『すわっぷ⇔すわっぷ』4巻の感想と、総評

<4巻の感想>
ザックリとしたものは読書メーターに書いたので、
そこに書ききれなかった想いを以下に記す。

○千夏先生と美香さんの昔の話
すごくエンジョイしているのが微笑ましいし、素敵な百合。
いろいろな入れ替わりの受け入れ方があるんだなあと再確認した。


○他の人とキスする(その結果入れ替わる)
「キスで入れ替わることができる」という現象の謎に迫りつつ、
他の人とキスしたことで発生する一波乱を乗り越えることで、
春子ちゃん・夏子ちゃんの関係がより深まっていくのが、大変素晴らしい。


○いろんな人との絡み
1巻から4巻まででいろんな人と出会って、それぞれのストーリーがあるんだなぁと、
ある種の重みのようなものを感じた。
また、賑やかになったのが単純に微笑ましい。


○五月ちゃんとゆめちゃんの急接近
今まで微かにそういった雰囲気は醸し出していたけれど、
急展開に驚きと興奮を隠せなかった。
花火に合わせて、というのもロマンチックで最高…。
二人の関係がどうなるのか、今後が非常に気になる。


○ゆりちゃんとあやめちゃんの関係
3巻では明示的に描かれていなかったけど、やはり二人は付き合ってるんじゃないかな〜と思っていて、
4巻で何か進展があるかなと期待していたけど、特に何も無かったのが少し残念。
もし付き合っているなら、いや付き合ってなくても、
二人には幸せになってほしいなと切に願う!


○あゆちゃんと友世ちゃんの関係
友世ちゃんが出てきたとき、あゆちゃんに好意を寄せているといいなぁと思ったら、
本当にその通りで最高です!
シャイなようで実な行動力がある友世ちゃん、
春子ちゃん一筋でそれ以外認めない!という雰囲気を出しているが実はめちゃいい子なあゆちゃん、
二人とも(もちろんいい意味で)ひとクセあるので、
最後のあゆちゃんの反応を含めて、今後の展開が気になるなあと思った。


○春子ちゃんと夏子ちゃんの関係
端的には、読書メーターでの感想の通り。
それに加えて、夏子ちゃんの「キスに対する抵抗感とかどうでもよくなった」という旨のセリフが、
二人の特別な関係性を象徴しているようで、とても印象的で大好きなセリフ。

というのも、
・夏子ちゃんは、春子ちゃんのことは(おそらく親友として)好きで、入れ替わりによる恩恵を受けたいと思っている。
・その欲望に忠実だからこそ、春子ちゃんとキスをして入れ替わる。
・ただ、付き合ってもいないのにキスを頻繁にすることに対して、少し恥ずかしさを感じている。
という背景がずっとあったのに、
春子ちゃんとは入れ替わりがなくても特別な関係である、ということを認識した後でのセリフだったので、
二人の関係が確固たるものになったのだなと改めて感じ、大変エモーショナルな気持ちになったためである。



<総評>
かわいい女の子たちが、ライトなノリで頻繁にキスを重ねて、イチャイチャする、という最高の百合漫画だった。
キャラクターのバランスもすごく良かった。
「キスで入れ替わる」ということをいろんな形で活用していて、毎回面白かった。
もう本当にケチのつけようがない。最高。

強いて言えば、まだ続きを読みたかった…。
特に、キャラクターの掘り下げがもうちょっと見たかった。

とめきち先生の次回作に期待です!!!

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